ヤクーツクとレナ川
シベリアへ出発です。新潟からウラジオストクまで1時間40分,さらにヤクーツクまで3時間です。飛行機はウラジオストク航空のツポレフ154です。
レナ川の向こう岸に,ヤクーツクが見えてきました。ヤクーツクはレナ川中流の左岸に位置し,サハ共和国の州都です。
ヤクーツク市内の様子です。
ありました。レーニン広場のレーニン像。
レーニン広場では,氷の彫刻コンクールが。
ソ連崩壊以前から残っていた唯一の教会。最近は新しい教会やモスクが建設されています。
コサック砦。帝政ロシア時代にコサック兵が開拓のため入植したのが,ヤクーツクの開基です。
博物館のマンモスの骨格。
ヤクーツクの建物はみな,高床式です。永久凍土に柱を立てるので,建物からの伝導熱で凍土が溶けて不等沈下するのを防ぐためです。
光るレナ川。
レナ川の港。レナ川は水源であり,漁場であり,幹線交通路でもあります。夏の3ヶ月間は船で物資を輸送し,対岸や近隣の街へも行けます。
水深が浅い近隣の船着き場へは,ウォータージェット船が活躍します。
大きなタンカーが航行しています。レナ川を遡ると,バイカル湖の近くでバム鉄道(シベリア鉄道の迂回線)に連絡します。降ると,北極海に出ます。
もうすぐ氷結します。
冬,氷結したレナ川は,幹線道路になります。交差点も交通標識もあります。平らで走り易いですが,気をつけないと縦横に走っているアイスリッジに乗り上げます。氷上では,氷に穴を掘って釣りをしている人もいます。氷点下30度でも,土地の人は元気です。
あと半月ほどで,氷が融けます。緯度が低い上流から氷が融け始めるので,下流の融解が遅れると洪水が起きます。2001年には,700km上流のレンスクが洪水で壊滅しました。ヤクーツクも危険になりましたが,空軍機が川を堰き止めている氷塊を爆撃して粉砕し,難を逃れました。
サハ共和国(ヤクーチア)の人口の半分はロシア人,残りはヤクートなどモンゴル系人種です。夏至の頃,祭りがあります。シャーマンが火の儀式をしています。
馬乳酒をシラカンバのカップに注ぎ,神に捧げます。その後,みんなで回し飲みします。
子供の踊りです。
民族楽器ホムス(口琴)を弾いています。
出番を待っています。
エヴェンキ人の観光村へ行きました。シャーマンにお祓いをしてもらっています。シャーマンは,平日はヤクーツク大学の教授だそうです。
トナカイのそりです。
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