観測サイト(1)
森と草原と湖。代表的な景観です。
カラマツ林です。日本のカラマツよりも材が密なうえ,樹皮が非常に肥厚しています。森林火災への適応であると思われます。
火災を受けたカラマツ林です。立ち枯れている木は根が損傷しているので,ちょっとした風で倒れます。地表では火災によって植生の遷移が起きます。紫色の花は,火災後いちはやく地表を覆うヤナギランです。
ヤナギランの花です。火災後の地表を覆うので,英語ではfire weedといいます。
火災後数年たつと,草本植物に続いてシラカンバが優占してきます。数10年後には元のカラマツ林に戻ると思われます。
森林火災後,いくつかの条件が重なると,地下の永久凍土が急速に融解し,陥没地形を形成します。これをアラスと呼びます。年代測定によると,古いアラスは数千年前に形成されています。ひとたびアラスが形成されると,元の森林には戻りません。塩類集積が原因と考えられますので,現在調査中です。
夏は暑く乾燥しますが,一雨来ると草原に一斉に花が咲き,お花畑になります。
このユリは,ヤクーチアのシンボルだそうです。見つけると,みんな喜びます。他にもアヤメ,エーデルワイスなど,たくさんの花が咲きます。
河岸段丘の向こうに日が沈みます。
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