研究領域

               

    災害・事故等のリスク管理における対策オプションの評価に関する研究

    (環境研究総合推進費 戦略的研究開発課題S-17 サブテーマ1-2)
    研究PJ 特設サイトは こちら(外部リンク)

    化学物質・製品の類型化を踏まえたストック量推計と将来シナリオ解析

    非平常時を対象として、リスク論に基づいた対策オプションの評価を通じて災害・事故の原因、規模、事象、大気・水・土壌などの被影響先の性質を考慮した対策オプションの有効性を評価する。
    対策オプションの評価結果に基づき、規制と自主的管理の組合せの観点で対策オプションの導入に向けた管理指針を作成する。

    【研究キーワード】

    費用効果分析、規制影響評価、環境動態評価、Natech (natural hazard triggered technological accident),、化学物質管理、防災、強靭化

               

    リスク評価技術と制度の連携を通じたリスクガバナンス

    (平成27年度 環境研究総合推進費 1-1501)
    研究PJ 特設サイトは こちら から

    1.化学物質・製品の類型化を踏まえたストック量推計と将来シナリオ解析

    住宅に対して家電製品、建物を取り上げ、ストック由来の負荷を推定する手法を開発する。事業所においてはPRTRのデータを基にしてストック量を推算する手法を開発する。3つの軸(物質、用途、ライフステージ)に対し、これまでに経済産業省主導で進められた物質軸でみたリスク評価とは異なり、用途軸に着目したリスク評価手法を開発する。

    【研究キーワード】

    フロー・ストック解析、ストック由来リスク、化審法・化管法・PRTR、住宅、空調機器、洗浄剤

    2.リスク・トレードオフ解析手法の開発と適用

    化学物質使用量、水消費量、エネルギー消費量の相互依存性の実態調査を行うとともに、相互依存性を解析するためのモデル開発を行う。相互依存性のリスクトレードオフの態様を明確化するとともに、将来シナリオ解析を通してリスクガバナンスの形成モデルを提示する。

    【研究キーワード】

    リスク・トレードオフ解析、相互依存性、水・資源・エネルギー消費

    3.データ・評価基盤の整備

    相互依存性の実態調査とデータ共有、シナリオ策定に向けた知見収集のためのプラット・フォームを構築する。

    【研究キーワード】

    知的基盤構築、情報公開、プラット・フォーム

               

    産業環境の耐リスク性評価の構築

    1.不確実性を踏まえたリスク評価手法の開発と適用

    リスク評価は、必要となる知見が十分でない場合においても実施することが求められます。どの変数について追加情報収集を行えば効果的なリスク評価が実施できるのか、情報の不足下においてリスク評価を行うための評価手法を開発しています。また、リスク評価はある時点での評価では完結せず、知見の充足に応じて更新することが求められます。知見の蓄積量や状況の変化に基づいたリスク管理対策を支援するための評価手法の構築に取り組んでいます。
    プロトタイプモデルは、難燃剤を題材として開発しています。

    【研究キーワード】

    不確実性解析、情報の価値解析、Analytica、難燃剤、DecaBDE

    2.リスク・トレードオフ解析手法の開発と適用

    低炭素社会(2050年に温室効果ガス60~80%減)の形成に向け温室効果ガス排出削減という目標リスクの低減を押し進める一方で、対抗リスクの発生構造を分析し、トレードオフ構造の解明に基づいた管理原則の提案が不可欠と言えます。本研究室では、自動車産業の低炭素政策に焦点を当て、次世代自動車の普及、バイオ燃料の利用に係るリスク・トレードオフの解析を実施しています。

    【研究キーワード】

    リスク・トレードオフ解析、健康リスク評価、関与物質総量(TMR)、レアメタル、自動車産業、電気自動車、ETBE、バイオエタノール

    3.ライフスタイルの行動変容分析と誘発効果の推計

    生活の利便性と環境質の維持のためには、生活者と製造業とで形成される産業環境システムでのリスク管理が必要となります。生活者の利便性と環境への依存性の裏表の関係に関する把握を促す環境家計簿を設計し、調査を実施することにより、人々の行動変容が環境負荷量の削減にどの程度寄与するか (寄与する余地があるか) を明らかにするための研究を行っています。

    【研究キーワード】

    アンケート調査、統計解析、意識変容・行動変容分析、環境家計簿、モビリティ・マネジメント、交通行動、難燃剤

               

    化学物質管理の政策支援モデルの開発

    1.産業界による自主的なリスク管理のための暴露評価手法の開発

    環境排出系の暴露解析モデルとしては、産業技術総合研究所が開発したAIST-ADMER、METI-LIS、AIST-SHANELが挙げられ、産業界において活用されています。それらのモデルに加え、屋内労働環境での暴露解析モデルを開発することで、工業用途の化学物質の曝露経路を網羅的に把握することができます。本研究室では、産業界の現場の経験の利用方法の体系化、日本の労働環境安全管理への適用に向けた
    欧州・労働環境暴露評価モデル(Advanced REACH Tool)の改良などの研究に取り組んでいます。

    【研究キーワード】

    物質の発生・分散モデル、メタアナリシス、ベイズ推定手法、労働暴露管理対策効果分析

    2.行政機関による化学物質管理政策を支援する費用対効果分析

    マクロな観点での日本の化学物質管理は、化審法(物質の管理水準レベルを有害性クラスと曝露クラスの観点でスクリーニングして類型化し、管理水準を指定)と化管法(PRTR制度に代表される、化学物質の排出届出義務)を核として行われています。政府レベルで実施している化学物質管理方策を対象として、健康リスク、生態リスクの削減に係る費用対効果を分析しています。

    【研究キーワード】

    費用対効果、ライフサイクル評価、ヒト健康影響指標、生物多様性損失影響指標、物質代替シナリオ

           

生存基盤としての地域社会資本の設計・評価・診断

分野横断・連携型の低炭素・資源循環インフラの更新計画の立案・評価

下水処理施設やごみ焼却施設に代表される静脈系の社会資本を、分散型エネルギーの供給拠点、都市内ならびに都市・農村間での資源代謝形成拠点へ更新していくことを支援するためのフロー・ストック解析を行っています。評価対象としては、厨芥(台所ごみ)と下水汚泥の混合嫌気性消化を軸とした下水処理施設・ごみ焼却施設の連携施策、節水・雨水利用機器整備が下水処理施設でのエネルギー生産事業に与える影響など、分野横断・連携型の計画を中心に分析しています。

【研究キーワード】

物質フロー分析、ライフサイクル評価、バイオエネルギー、資源循環、人口減少下の社会資本更新

           

都市のリスクガバナンス管理に向けたプロトタイプモデルの構築

超長期間をかけて解決する課題として、温暖化という地球環境リスク対策に巨額の費用を投じるとともに、長期間暴露(人の生涯)を与件とした化学物質対策、OECDによる日本への勧告ではじまった生態系を保護する目的の水質管理政策がすすんでいます。一方で、明日起こるかもしれない地域レベルの危機(露呈した複合災害に対する脆弱性など)への対応を都市は求められています。それらを別々の評価軸で、個別最適解の下で進めた場合、結果として将来世代や他地域への負担の付け回しが発生することが懸念されます。本研究室では、異質なリスクを統合的に管理・統治する理論の構築、手法の開発に取り組むとともに、その手法が利用可能であることをケーススタディによって実証することを目指しています。

【研究キーワード】

意思決定支援モデル、最適化手法、技術リスクガバナンスの類型化、炭素と化学物質の一元管理、優先順位選択と管理原則

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