都市エネルギーシステムとは?

地球温暖化や大気汚染など、環境問題の多くはエネルギーの消費に起因して起こります。環境に優しいエネルギーシステムというと、再生可能エネルギー等エネルギーの供給源の問題としてとらえられがちですが、エネルギー問題の根幹は急激に増大したエネルギー需要の側にあります。現在世界的に都市への人口集中が進む現在、今後のエネルギー消費に起因する環境問題の解決のためには、都市におけるエネルギーの使用のあり方を改善し、その消費量を減らすだけでなく、望ましいエネルギー供給システムを構築するための、エネルギー供給システムと連携したエネルギー消費システムを計画していくことが必要です。

「都市エネルギーシステム」という名前を冠した研究室は、おそらく国内で本研究室だけと思われます。本研究室では、エネルギーシステムを構成する大きな要素であるエネルギー需要端を、都市という「面」として捉え、その全体あるいは要素の分析・評価と最適化を行うことをテーマとしています。具体的には、民生部門を中心とした都市エネルギー需要のモデル化と予測、都市エネルギーシステムに係わる各種技術の評価・開発、建築や都市における熱環境の調整技術の開発・評価、エネルギー効率の高い都市の計画手法に関する研究を通じて、持続可能な都市エネルギーシステムのあり方を追求することを目的としています。(詳しくは下田「都市エネルギーシステム入門」学芸出版社を参照してください)この目的を達成するために、研究室では建築環境工学、エネルギーシステム工学、熱工学、配電工学、都市計画、統計学等にまたがる学際的な教育・研究をおこなっており、卒業生は学界、行政、エネルギー、建設、関連メーカーなどで活躍しています。