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2015年9月7日
受賞・報道・出版

2015年度日本建築学会大会(関東)学術講演会 環境工学委員会若手優秀発表受賞(都市エネルギーシステム領域 博士前期課程2年 井野滉太さん)

2015 日本建築学会大会 学術講演会環境工学委員会 若手優秀発表受賞_12015年9月4日~6日に東海大学湘南キャンパスで開催された2015年度日本建築学会大会(関東)において、都市エネルギーシステム領域博士前期課程2年の井野滉太さんが環境工学委員会若手優秀発表を受賞しました。

井野さんが発表した論文の演題は「住宅の高断熱化による冷房負荷増加に関する考察」です。本研究では、断熱性能の異なる2つの住宅を対象として冷房機器の利用状況を数値シミュレーションによって推計、比較しています。この目的は、住宅の断熱性能を高めることによってどの程度冷房負荷が増加するかを明らかにすることです。論文では期間積算での冷房負荷増加量を示すだけではなく、冷房負荷の増加に寄与する条件についても議論しています。

近年住宅では断熱性の高い住宅のストックが増えています。これにより暖房目的に使用するエネルギー消費を削減することができ、地球温暖化緩和や住宅における快適性能向上などに大きく貢献しています。一方で、本論文で議論しているように冷房負荷が増加することが問題と考えられ、本研究の成果により、その対策が必要となる条件や効果的な対策、対策による負荷削減量の目標値の検討などが可能になると考えられます。