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環エネTOPICS

2019年11月14日
教員・研究者

澤木 昌典 教授

教員紹介

氏名 澤木 昌典
職名 教授
学位 博士(工学)
領域 共生環境デザイン学講座 都市環境デザイン学領域
資格 技術士(建設部門:都市及び地方計画)
領域HP

 

低炭素都市の構築に関する研究

私たちが暮らす都市は、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素を大量に排出しています。二酸化炭素排出量の少ない都市を低炭素都市と呼び、現在の都市の構造(道路網や鉄道網、中心市街地と郊外の関係など)や土地利用(住居地域の広がり、商業地域、農地など)を見直して、低炭素都市に変えていこうとする取り組みが各地で始まっています。当研究室では、地方小都市の一例として兵庫県西脇市を対象に、低炭素化を目指すための商業施設の配置や公共交通(バス路線)のあり方をはじめ、同市のコンパクトな形態の市街地特性を生かした将来像を検討しました。また、自治体による「低炭素まちづくり計画」や「立地適正化計画」の作成を支援しつつ、より優れた低炭素都市の構築に向けた研究を進めています。

SawakiResearch1

郊外住宅地の再生に関する研究

大都市圏の郊外に多い1970~80年代に開発された住宅地では、町の成熟とともに住民の高齢化が進み、わが国全体の少子化や人口減少の中で、今後の空き地や空き家の発生、地域コミュニティの衰退、生活困難者の増大など多くの課題の発生が危惧されています。当研究室では、郊外地域の人口動向(図2)などを分析・予測しながら、郊外住宅地が衰退することなく地域コミュニティ自らの力で持続し、活性化し、現在の良好な居住環境を将来にわたって継承していけるような郊外住宅地のあり方を、企業(ハウスメーカー等)との共同研究を行ったり、実際の住宅地区の自治会の方々と一緒に考えながら研究をしてきています。

Sawaki Research2

印象評価を通じた景観デザインに関する研究

美しい都市景観、みんなに愛着の持たれる都市景観の創出や保全に向けての研究をしています。景観に対する評価は人によって様々です。そこで人間の景観に対する印象評価を把握し、それを解析してより良い景観形成につなげていく研究をしています。図3は、人間の景観に対する評価と音楽を聴いたときの印象評価を比較し、その類似性を元に、音楽の世界での作曲技法を景観デザインに援用できないかといった着想でアプローチしている研究の例です。こうした研究からは、街並みを構成する建物の形(凹凸)や看板・広告の配置、その色などによって、人間がリズム感を感じるなどの傾向が捉えられています。

Sawaki Research3

メッセージ

当研究室では上記の3つの研究テーマのほか、都市や農村に関するたくさんの研究テーマを扱っています。日本の都市だけでなく、海外、とくに中国などアジアの都市の研究も留学生たちと一緒に進めています。また、市民が進める実際のまちづくり活動も支援しています。私はシンクタンク勤務を経験しているので技術士(都市及び地方計画)の資格を有していますが、これからの都市計画・まちづくりの中核を担う、社会に役立つ技術者を数多く育てることを目標にしています。

論文・著書リスト

  1. 澤木昌典ほか12名:はじめての環境デザイン学,理工図書,246p(2011)
  2. 王 揚,松本邦彦,澤木昌典:コンバージョン店舗への改修審査の歴史的市街地における景観保全の効果と課題-中国・天津市の五大道歴史文化街区を対象として-,日本建築学会計画系論文集,84,No.766,pp.2617-2627(2019)
  3. 佐伯亮太,松本邦彦,澤木昌典:黎明期における農住都市構想の理念と初期農住団地の供給実態について-農住都市構想を推進する融資制度の比較と農地所有者等賃貸住宅建設融資利子補給臨時措置法の利用実態-,日本都市計画学会都市計画論文集,54, No.3, pp.276-281(2019)
  4. 澤木昌典:立地適正化計画にみる広域連携,21世紀ひょうご,27, pp.41-53

ほか多数です。http://www.see.eng.osaka-u.ac.jp/seeud/seeud/works/sawaki.php#p2 を参照してください。