研究テーマ
新規レアメタル還元菌の単離と特徴づけ

担当:B4 野田口 恵美

【研究背景・目的】
レアメタルは生物にとっての微量必須栄養素であるものも多いが、その反面、高濃度で存在する場合には生体へ悪影響を及ぼすため、産業活動の副産物として環境中へ放出された場合に深刻な汚染問題を引き起こすと考えられている。そのため、水質汚濁防止法や土壌汚染対策法などの環境関連法規で規制対象となっているものも少なくはない。また、希少資源であるレアメタルについては、環境保全・浄化を行う際にもいかにして有用元素を回収・再利用するかが重要な課題となってくるが、現状では殆どの場合でコストの高い物理化学的処理を施したうえで廃棄されている。このため、廃水・廃棄物や汚染環境中からの有効な除去・回収手法の開発が求められている。 そこで本研究では、これまで以上に能力の高いセレン酸塩及びテルル酸塩還元菌(群)の単離と、それら新規セレン酸塩・テルル酸塩還元菌の他のレアメタル(As、Sb等)についての代謝能力の調査を目的としている。


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