第33回日本レーザー医学会総会

大会長挨拶


粟津大会長






 第33回日本レーザー医学会総会 大会長 粟津 邦男
   (大阪大学 大学院工学研究科/生命機能研究科)

 この度、2012年11月10日(土)・11日(日)、大阪大学吹田キャンパス・コンベンションセンターにて開催の日本レーザー医学会の第33回総会当番大会長を勤めさせていただくことになりました。日本レーザー医学会は、平成21年に日本医学会分科会に加盟し、レーザー医学・生物学分野で最も活発な研究活動を続けている国内学会でございます。伝統ある本学会総会の大会長を拝命し、大変光栄に存じます。
 第33回総会のテーマは「生体組織光学が拓く新しいレーザー医療」とさせていただきました。レーザー生体相互作用(レーザーと細胞・組織がどのように反応するか)や光学特性値(レーザー生体相互作用を定量的に解釈するための物理特性値)といった考え方を統括する学問分野である『生体組織光学 “Tissue Optics”』を切り口に、臨床を基礎から見つめ直す、また基礎シーズを臨床へ橋渡しすることで、科学的に裏打ちされた新しいレーザー医療・医学を拓いていこうという願いが込められております。
 特別講演は、近年の総会の最重要テーマの一つである医療機器開発・レギュラトリーサイエンス・デバイスラグについて、「官」の立場から今後の方向性について提言いただくべく、厚生労働省 医薬食品局審査管理課 医療機器審査管理室長の浅沼一成様にご講演をお願いさせていただきました。また、「生体光学・生体組織光学」、「光線力学療法の国際標準化フィージビリティスタディ」、「循環器疾患のレーザー治療」、「消化器科のレーザー治療」、「レーザー獣医工連携」、「レーザー治療機器デバイス」に関するシンポジウムを計画しております。
 本大会のシンポジウムをはじめとするプログラムを構成するにあたり、様々な専門分野の先生方のご協力をいただきました。この場をかりて心より感謝申し上げます。また、気鋭の若い先生方により研究発表に対して活発な議論の場を提供し、将来のレーザー医学に貢献する有意義な大会となるよう努めてまいる所存です。 ご来場に関しましては少々ご不便をおかけする大阪大学での開催ではございますが、皆様からの多数の演題応募と総会へのご参加をお待ちしております。

粟津 邦男